凌 健 (Ling Jian)

凌健 (Ling Jian、リン・ジャン)
1963年中国 (China) の山東省 (山东省、Shandong Province) の濰坊市 (いほうし、維坊市、イ坊市、ウェイファン、Wéifāng、Weifang) 生まれ。現在はベルリン (Berlin) と北京 (Beijing) を行き来する生活をしているようだ。

Andrzej Dragan (アンジェイ・ドラガン)、Petrina Hicks (ペトリーナ・ヒックス)、Olaf Blecker (オラフ・ブレッカー)、Jill Greenberg (ジル・グリーンバーグ) といったフォトグラファたちは、ポートレートをハイパーリアルな作品として仕上げ、例えば、 Autumn Whitehurst (オータム・ホワイトハースト) といったイラストレーターなどは、そういった写真が作り出す肌の質感を自分の作品に取り込んでいるように自分には感じられるのだが、だとしたら、この凌健 (Ling Jian、リン・ジャン) は、ハイパーリアルな世界観を少し歪んだレンズを通し、グロテスクに描いたといったところがあるのではないだろうか。
しかし、グロテスクでありながら抗いがたい美しさみたいなものが凌健 (Ling Jian、リン・ジャン) の描く作品にはある。

また、凌健 (Ling Jian、リン・ジャン)は、作品のモデルとして女優やタレントを使用しているように見受けられ、例えば、ポストした作品の3枚目はどう考えても山口百恵だろう。生まれた年からみても、中国において山口百恵に熱狂した世代であることはまず間違いなく、当時かなりのファンだったのではないだろうか。ポストした他の作品にもそれぞれモデルがいると思うのだが、今思い浮かばないので、ポストしなかった作品の中で見たらすぐにそれと分かる例をもうひとつ挙げるならば、それは細川ふみえだろう。描き方からして、好きだったんだろうなぁ。個人的にはあまり魅力を感じないタレントだったのだけど、凌健 (Ling Jian、リン・ジャン) の描いた作品を通してみると、妙に艶かしく魅力的に思えるから不思議だ。

1年半前くらいには中国のサイトにも凌健の作品が結構漁れたと記憶している。しかし、今回は検索してもいくつかの例外を除いてほとんど見つけることができなかった。だから、今はちょっとだけ陰謀論を展開したい気分。

Education:
1982-1986 清华大学美术学院 (前中央工艺美术学院)，学士学位。

Ling Jian on artnet
Ling Jian - Biography
Schoeni Art Gallery - Artist Biography
Galerie Volker Diehl
凌健_新北京画廊 Xin Beijing Art Gallery
Red • Vanitas Exhibition by Ling Jian _东方视觉iONLY.com.cn
Contemporary Chinese Art - Ling Jian
凌健筆下紅色的虛無 (菲訊)
Overview: Ling Jian | Olyvia Oriental