夏永康 (Wing Shya)

夏永康 (Wing Shya、ウィン・シャ)
1964年香港生まれ。同地を拠点に活動しているフォトグラファ。
香港の李惠利工業學院 (Lee Wai Technical Institute) 及びカナダのエミリー・カー芸術デザイン大学 (Emily Carr College of Art and Design) を修了後、フォトグラファー、グラフィックアーティストとして活動を開始。
verita によると、ウォン・カーウァイ監督の映画のプロデューサーが、雑誌で見かけた 夏永康 (Wing Shya、ウィン・シャ) の写真に興味を持ち、王 家衛 (Wong Kawai、ウォン・カーウァイ、おう かえい) に紹介したことから、ウォン・カーウァイの映画のCM用写真やスチールを撮影するようになったという。
雑誌に写真が載っていたとはいえ、当時はまだプロの写真家ではなかったので、アシスタントに技術的なアドバイスを受けつつ実験的な撮影を繰り返していたらしく、王家衛 (ウォン・カーウァイ) がそういった作品を面白く感じたので採用されたのではないだろうかと夏永康 (Wing Shya、ウィン・シャ) はインタビュに答えている。

夏永康 (Wing Shya、ウィン・シャ) の撮る写真には物語性があるなと思っていたので、verita の記事にあった、

ウィン・シャの写真はモデルにポーズをとらせて、ただ撮影するのではなく、ある状況を設定して、お互いにアイディアを出しあって撮影されるから、写真のなかにストーリー性が生まれてくる。香港や中国をロケーションとし、ウィン・シャ自身がストーリーを組み立て写真で表現する全て撮りおろしの新作(※2006年当時の)では、マギー・チャンなど香港や日本の人気俳優たちが、ストーリーごとに”主役”を演じている。

という内容を読んで納得した。
verita のこの記事とインタビュは、2006年03月18日から04月16日にかけて森アーツセンターギャラリーで開催された ｢ウィン・シャ エキシビション｣ に合わせおこなわれたもので、今回の展覧会で伝えたいこととは？との問いには、

｢“感情”がテーマで、展覧会全体が感情で綴られる小説のようなもの。怒り、嫉妬、情熱など、人の感情は多くの場合一つではなく、その瞬間瞬間で様々な感情が、複雑に絡み合っている。それをストーリー仕立てでより分かりやすく表現することで、動かない写真でありながら、まるで映画をみているかのような気分で楽しんでもらいたい｣

と答えている。そして、

｢あるスタイルをもっと極めたいとは思っているけれど、完璧は嫌なんだ。違ったものを創り続けたい、安定よりも変化を求めて写真をとっていきたい｣

と最後に発言したとのこと。カッコイイな、おい。

ポストしたのは、"Pearls of the Orient" という大好きなシリーズの "The soft Touch" という作品 (かどうかも実際には分からない) なんだけど、この "The soft Touch" というのをシリーズ名と勘違いした記事を書いた馬鹿がいて、以後その記事が元になり、確認も取らないコピペ記事の増殖で "The soft Touch" シリーズという誤解が拡がっていった。

wingshya photography
Wikipedia
TIME Style and Design Photos: Pearls of the Orient
foto_decadent: wing shya
foto_decadent: Wing Shya "Young and dangerous. The prequel" (photo session based on a movie)
foto_decadent: photographer Wing Shya, art-director Wong Kar Wai for Lacoste
香港摄影师夏永康作品 (组图)_快车网_快车美图,最大的美女图片中心
Promise not to forget
the Fashion Spot - Wing Shya - Photographer
marie claire
永远新鲜的夏永康 - InterPhoto 专区 － 精选专题
まるで映画のようにストーリーを紡ぎだす写真たち | event | verita

50人前後じゃなかったのか、と昔のことをなぜか覚えている方がいるかもしれないが、ありゃ嘘だ、気にしちゃいけないよ。ということで、まだまだ続く。