Monday, April 09, 2007

Ormond Gigli




Ormond Gigli (オーモンド・ジリ)
1925年 NY 生まれ。
1950年代から1960年代にかけて多くの有名人の portrait を撮影している。
bio で挙がっている名前を書き出してみよう。

Sophia Loren (at age 21) (21歳のソフィア・ロレーン)、Anita Ekberg (アニタ・エクバーグ)、Marcel Duchamp (マルセル・デュシャン)、John F. Kennedy (ジョン F. ケネディ)、Halston (ホルストン)、Gina Lollobrigida (ジーナ・ロロブリジーダ)、Diana Vreeland (ダイアナ・ブリーランド)、Giancarlo Giannini (ジャンカルロ・ジャンニーニ)、Marlene Dietrich (マレーネ・ディートリヒ)、Judy Garland (ジュディ・ガーランド)、Sir Laurence Olivier (ローレンス・オリヴィエ)、Alan Bates (アラン・ベイツ)、Richard Burton (リチャード・バートン) など。

名前を見ても誰だかわからない人が何人書いたので調べてみたら、例えば、Giancarlo Giannini はルキノ・ヴィスコンティ (Luchino Visconti) の映画 『イノセント "L'innocente"』 であの自分勝手な主人公を演じてた人だった。
ガブリエーレ・ダヌンツィオ (Gabriele D'Annunzio) の書いた原作 『罪なき者 "L'innocente"』 をブックオフで100円で拾ったときは嬉しかったなぁ。
読み始めたら主人公のあまりの身勝手ぶりが手に負えず数十ページで読むのを中断してしまったが。

Ormond Gigli は、1970年代から1980年代になるとその活動は広告写真へと移っていった。

1枚目の作品は大きなライトの中にモデルが入り込んでいるんだけど (本当に入り込んでいるわけじゃないだろうが)、モデルを洗濯機の中に入れて撮影したものを切り貼りしたものに見えなくもない。
2枚目はなぜだか分からないが見るたびに 「レナウン娘」 が頭の中で流れ始める。
何故?
3枚目はどこか異様なものを感じる写真だが、これは3Dメガネをかけ立体映画を見ている映画館の風景。
昔からどこかしらで目にすることが多かった作品で、具体的に憶えているのは、これは見たのがさほど前ではないのだが、社会学のメディア論系の洋書の表紙に使われているのを雑誌で見たことがあるし、最近だと菊地成孔と大谷能生の青い方のアイラー本にも部分引用されていた。
長澤均の書いた 『パスト・フューチュラマ - 20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』 にも使われていたんじゃないかと思って久しぶりに本棚から引っ張り出してみたが、意外なことにどこにも載っていなかった。

Ormond Gigli
Monroe Gallery Santa Fe Photography
Staley - Wise Gallery
artnet

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