Francis A Willey
Francis A Willey (フランシス・A・ウィリー、フランシス・A・ワイリー)
1969年カナダのアルバータ州 (Alberta) 生まれの写真家。
ガエタン・アンリ=アルフレッド=エドアール=マリー・ガシアン・ド・クレランボーという人物が、第一次大戦のアフリカ戦線で負傷を癒すためにモロッコのフェズという街に滞在する。
クレランボーはここでの滞在期間に四万枚にものぼる写真を撮影。
現存するのはその内の五百枚ほどで、それらに写っているのは民族衣装の布を身に纏った人物ばかりだったという。
クレランボーにとって重要なのはそれを身に纏っている人ではなく、布を身に纏った人物が体を動かす度に変幻に表情を変化させる布そのものにあったらしい。
女性が布と戯れあっている作品を見ると、港千尋が 『群集論』 の中に書いたジャック・ラカンが師匠と呼ぶこの精神分析学者のことを思い出す。
とはいえ、多くの写真家の場合は、クレランボーと違い、その視点は布と戯れてい女性に置かれているけれど。
Francis A Willey には、レースで体を覆った女性や、レース越しに女性を立たせて撮影をしたシリーズなどがあるが、重点を置いているのはレースよりやはり女性の方だろう。
Brightsoul Photography
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