Monday, April 19, 2010

Bob Willoughby × Anne Bancroft & Dustin Hoffman - The Graduate -


Bob Willoughby (ボブ・ウィロビー)
1927年6月30日にロサンゼルスで生まれた。
2009年12月18日南フランスのヴァンスで癌のため亡くなった。
米国の写真家。
オードリー・ヘップバーンやチェット・ベイカーのポートレートで知られている。

12歳の誕生日にカメラをプレゼントされたのを機に写真を撮り始めた。
南カリフォルニア大学(University of Southern California)映画学科で学んだ後、カン美術研究所(Kann Art Institute)で映画好きにはヒッチコックの映画『めまい』、『北北西に進路を取れ』、『サイコ』などのタイトルデザインをした人物として知られているグラフィックデザイナーソール・バス(Saul Bass)に師事。

1940年代後半、学校で写真を学びながら、同時にウォレス・シーウェル (Wallace Seawell)、ポール・ヘッセ (Paul Hesse)、グレン・エンブリー (Glenn Embree) といった、ハリウッドで活躍している写真家の下で見習いとして働いた。
ハリウッドのクラブで演奏しているジャズミュージシャンに興味を持ち、それを撮影し始めたのもこの頃のこと。
1940年代後半から1950年代前半、より正確に言うと、1948から1954年にかけ、ウィロビーがウェストコースとで活躍したジャズメンの練習風景を撮影した写真は、とてもリラックスした雰囲気で、ウィロビーが彼らの中に溶け込んでいたことが伺える。そこには若き日のチェット・ベイカー(Chet Baker)やデイブ・ブルーベック(Bud Shank)やジェリーマリガン(Gerry Mulligan)の姿がある。
そしてジャズミュージシャンとの付き合いも深くなり、ウェストコースト派だけでなく、ビリー・ホリデイやマイルス・デイヴィス、ルイ・アームストロングなど、多数のミュージシャンを撮影した。
その後、この時期に撮影したミュージシャンやダンサーの写真の展示が目にとまり、Globe Photos社と契約。

ボブ・ウィロビーが最初に雑誌のために働いたのは1950年代はじめ、Harper's Bazaar 誌でのことだった。
また、ハリウッドが主な活動の場ということもあって、ウィロビーは映画界に足を踏み入れていく。
1954年、神経症と薬物依存で銀幕の世界から姿を消していたジュディ・ガーランド (Judy Garland) が『スタア誕生 "A Star is Born"』で復帰することになった。ウィロビーはワーナー・ブラザースの依頼で雑誌用の写真を撮影した。
これがきっかけでウィロビーは一躍有名写真家の仲間入りを果たす。


以後の活躍やオードリー・ヘップバーンのことなど、まだまだ続きがあるのだが、とりあえずこの辺りにしておく。


Anne Bancroft (アン・バンクロフト)
1931年9月17日、ニューヨークのブロンクス生まれ。
2005年6月6日、子宮癌のため、ニューヨーク市内の病院で亡くなった。
米国の女優。

映画『卒業』で、アン・バンクロフト扮するミセス・ロビンソンが主人公のベンジャミンを誘惑するシーンが強く印象に残っている。


Dustin Hoffman (ダスティン・ホフマン)
1937年8 月8日ロサンゼルス生まれ。
米国の俳優。

『卒業』のシーンでは、ベンジャミン役のホフマンがプレゼントされた潜水服でプールに入るシーンやそのプールでプカプカ浮かんでいるシーンが記憶に残っていて、今でもたまにこの映画のプールのシーンがフラッシュバックすることがある。もちろん、この映画を観たのはかなり昔のことなので、経年による記憶違いが絶対にあるとは思うのだけど。


1950年代から1960年代にかけて活躍したファッションフォトグラファの情報をまとめていた頃に、たまたまボブ・ウィロビーがFlickrで作品を公 開していることを知ったのだが、知ったときには、この年代の有名写真家がFlickrで作品を公開しているのかよ!とそりゃあもう驚いた。
で、作 品をチェックしていてまた驚く。
おお、この人が撮ったんだ、この写真!
ポストしたこの写真は1967年に公開され、一世を風靡した映画、 『卒業 "The Graduate"』 の宣伝用写真。いつどこで見たのかはまったく憶えていないのだが、映画の内容とイメージが違っていて、それですごく印象に残っている。違っているといって も、この映画を観たのが中学か高校の頃のことで、頭に浮かぶのは断片的なシーン。だけと、記憶に残っているシーンは妙に鮮明だ。

『卒業』でもっとも有名なのは、先ほどあげたミセス・ロビンソンがベンジャミンを誘惑するシーンで、その中でも、

"Mrs. Robinson, you're trying to seduce me. Aren't you?"

というベンジャミンのセリフは映画史に残る名セリフのひとつということになっている。
映画史に残る名セリフといってもこの映画には原作があり、チャールズ・ウェッブ (Charles Webb) が書いた原作(翻訳)では次のようになっている。

「奥さん」くるりとふりかえりながら彼は言った。「奥さんはぼくを誘惑しようとしているんだ」
彼女は眉をひそめる。
「そうでしょ?」

この前後は今読んでもドキドキする。
オッサンは若造に戻って、年上の女性に誘惑されたくなること必至。
原書はわかりやすい英語で書かれているらしく、以前柴田元幸が初心者にはこの本を薦めるとどこかで書いていた。


今回情報をまとめ始めたところで、ボブ・ウィロビーが昨年暮になくなったことを知った。
作品の使用についての問い合わせが本人に届くかドキドキしていたのだが、それも叶わなくなった。


Flickr: Bob Willoughby's Photostream
Archival Photographs by Bob Willoughby
Wikipedia - Bob Willoughby
Wikipedia - アン・バンクロフト
Wikipedia - ダスティン・ホフマン
Willoughby

2 comments:

Anonymous said...

love your blog!!

cha cha 2000 said...

thanx;)