Saturday, April 03, 2010

Jessie Willcox Smith - Heidi -





Jessie Willcox Smith (ジェシー・ウィルコックス・スミス)
1863年9月6日にフィラデルフィアにあるマウント・エアリー(Mount Airy)で生まれた。
1935年5月3日没。
米国のイラストレーター。
『レディース・ホーム・ジャーナル』誌などで活動し、多くの児童書にイラストを描いた。

ペンシルバニア美術アカデミー(the Pennsylvania Academy of the Fine Arts)に通い、トマス・エイキンズ (Thomas Eakins) の下で学び、1888年に卒業。
アカデミー卒業から1年後、『レディース・ホーム・ジャーナル』誌に職を得た。
5年間務めた後に、ドレクセル美術・科学・産業協会 (現在のドレクセル大学) でイラストレーションを教え始めたハワード・パイル (Howard Pyle) に絵を学ぶために退職。
そして、ハワード・パイルが1900年に設立した 「ハワード・パイル・イラストレーションアート学校 (Howard Pyle School of Illustration Art)」 の第一期生となった。
この学校出身のアーティストたちは、後に 「ブランデーワイン学校 (Brandywine School、ブランデーワイン派)」 と呼ばれることになる。

卒業後、ジェシー・ウィルコック・ススミスは、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて多くのイラストを描いていくことになる。


児童書が好きな方の間では有名なイラストレーター。
例えば、 『赤ずきん』 を描いた作品や、"The Land of Counterpane" という作品などは人気が高いのではないかと思う。"The Land of Counterpane" は、子供が寝ているベッドを山岳地帯の町に見立て、軍隊が行進しているすごいイラストではあるのだけど、何も考えなきゃ、すごく可愛いイラスト。思わず描かれた年とその年の出来事を調べそうになりました。ここ日本では 「掛け布団の国」 と訳されているようだ。
児童書に興味はないが 『不思議の国のアリス』 が好きという方は、アリスを描いた作品で見かけたことがあるのではないだろうか。あのイラストも人気があるだろう。

ここでは、特に理由はないのだが、翻訳されたヨハンナ・シュピリ (Johanna Spyri) の小説 『ハイジ (Heidi)』 のために描かれたイラストをポストしてみたい。
ポストしたイラストは、1922年に David McKay Company から出版されたエディションに添えられたものらしい。
物語の流れとポストした順は合っていない。
3枚目がカバーとして描かれたイラスト。どうしてもアニメの 『アルプスの少女ハイジ』 が頭をちらつくので、ちょっとおとなし目のカバーに見える。

Wikipediaを読んで、『ハイジ』って続きモノでふたつ小説があって、原題が "Heidis Lehr und Wanderjahre (ハイジの修行時代と遍歴時代)" と "Heidi kann brauchen, was es gelernt hat (ハイジは習ったことを使うことができる)" だってことを知った。今更ではあるが。「修行時代」 と 「遍歴時代」 って、ゲーテかよ!とツッコんだら、続きにそこから着想を得たって書いてある。ツッコんだ自分がバカみたいじゃん。

Wikipedia
Jessie Willcox Smith Biography
SurLaLune Fairy Tales: Illustrations by Jessie Willcox Smith

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