Cristóbal Toral
Cristóbal Toral (Cristobal Toral、クリストバル・トラル)
1940年にスペイン南部のアンダルシア州 (Andalucía) 南西部に位置するカディス県 (Provincia de Cádiz) 北部にある (Torre Alhaquime) で生まれ、子供時代はのはカディス県の隣にあるマラガ県(Provincia de Málaga)北部のアンテケラ (Antequera) で過ごした。
スペインのマギッシャーレアリスト (マジックリアリスト。魔術的現実主義者って漢字にするとなんか怖い)、画家。
1958年、アンテケラの美術工芸学校 (あるいは技術工芸学校) に進学し、翌1959年から1961年までアンダルシア州の州都セビリア (Sevilla) にある美術工芸学校で学び、その後1964年までマドリードのサン・フェルナンド美術学校 (Escuela de Bellas Artes de San Fernando) で学んだ。
1967年以降、画業に専念。
1968年から1969年にかけ、奨学金でスペインとニューヨークで絵画の勉強に励み、そんな中で辿り着いたのがレアリスム、ヌーヴォー・レアリスム (Nouveau Réalisme) だったという。
そこから更にマジックリアリズムへと進み、現在に至る。
以前ある新書を読んでいたところ、サルバドール・ダリ (Salvador Dalí) にはアルノルト・ベックリン (Arnold Böcklin) の 『死の島 (Die Toteninsel, Island of the Dead)』 をモチーフにして何点もの女性の後姿が登場する作品を描いたが、1954年に制作された 『自分自身の純潔に獣姦される若い処女 (Joven virgen autosodomizada por los cuernos de su propia castidad)』 もその一つといった感じの内容にぶつかったことがあって、あれがあそこに遡んのかよ!と驚いたことがあるのだけど、それを踏まえるとしたら、ここにポストした作品の4枚目や8枚目も 『死の島』 をモチーフにしていると言ってよいのではないだろうか。いや、8枚目などは明らかに 『死の島』 をモチーフにしていると言えるだろう。
と新書の内容を確かめず、朧な記憶で書いてきたのでちょっと怖くなった。で、読み返してみたところ、ベックリンの作品は 『死の島』 だけではなく、『オデュッセウスとカリュプソ』 も挙げられており、更にC・D・フリートリヒ (Caspar David Friedrich、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ) のドイツロマン主義へと遡行し、その南方憧憬としての後ろ姿というロマン主義的形象がシュルレアリストであったダリやジョルジュ・デ・キリコ (Giorgio de Chirico) にまで引き継がれているといった内容だった。
とするなら、クリストバル・トラルもその流れに連なっているということなのだろう。
数日前、Twitter でエリセの 『マルメロの陽光』 の話からアントニオ・ロペス・ガルシア (Antonio López García) を話題にされている方がいて、情報のまとめをしている途中で放置していた同世代のスペインの画家、クリストバル・トラルを思い出した (ロペス・ガルシアは1936年生まれだからトラルが4歳年下)。
ということで、まとめるのを思い立って2、3年、ようやく作業終了。
大した長さじゃないのだが、スペイン語のバイオグラフィを英語に自動訳し、そこから更に日本語へとか、自動翻訳頼りにしたって面倒なのだよ。
Wikipedia
CRISTOBAL TORAL
Galeria artelibre - Cristobal Toral - Fine art
Cristobal Toral on artnet
» El arte de Cristóbal Toral ArteSpain.com
[] Galería CUATRO DIECISIETE » cristóbal TORAL
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