Monday, August 30, 2010

Corinne Day × Kate Moss - The Face #22 July 1990 - The 3rd Summer of Love - The Daisy Age -






Corinne Day (コリーヌ・デイ、コリン・デイ)
1965年イギリス生まれ。
2010年8月28日、脳腫瘍で亡くなった。
英国のファッションフォトグラファ。

Kate Moss (ケイト・モス)
1974年1月16日にロンドンで生まれた。
英国のファッションモデル。


もうご存知の方がほとんどでしょうが、2010年8月28日、闘病を続けていたコリーヌ・デイが脳腫瘍で亡くなりました。
私はコリーヌ・デイが闘病生活を送っていることを亡くなるまで知りませんでしたので、Twitter の TL でその話題を見つけたときには、突然のことで信じられず、呆然。
私と同じく、突然のことに驚かれた方も多いのではないかと思います。

Twitterでこのニュースをツイートした方と少しツイートの交換をし、コリーヌ・デイの撮影した写真を見返したのですが、最初に見返したのが、このケイト・モスを世に送り出したエディトリアル。
今ではあまりにも神話性を帯びたエディトリアルなものですから、敬して遠ざけていたところが私にはあって、このエディトリアルをポストする気になったことはこれまで一度もなく、しばらく見返したことはありませんでした。

1990年7月の『ザ・フェイス』22号は "The 3rd Summer of Love" と題した特集号(いや、この前までセカンド・サマー・オブ・ラヴで乱痴気騒ぎをしてただろあんたら、とツッコミたくなるタイトルですが)で、表紙に起用されたのは当時まだ15歳(16歳)だったケイト・モス。
この表紙とファッションストーリー "The Daisy Age" でスタイリングを務めのはメラニー・ワード (Melanie Ward)、ヘア・スタイリストはドリュー・ジャレット (Drew Jarrett)で、撮影を担当したのがコリーヌ・デイでした。
このケイト・モスの初々しい姿は、モード、ファッションの世界で活躍するモデルたちの流れを一気に変化させたことで有名です。
この変化は不可逆的なもので、今現在もその流れの中にあると言ってもいいでしょう。

先に神話性を帯びたなどと書きましたが、これは神々しさを放つ女神の様なスーパーモデルたちが君臨していた時代に終わりを告げた、つまり、神話の終わりを告げたことで神話性を帯びたということです。
一冊の雑誌の発売がひとつの事件として歴史に刻まれた例の一つで、モデルの歴史にはケイト・モス以前/ケイト・モス以後という断層があり、その亀裂の端緒となったのが『ザ・フェイス』のこの号だったのです。
などと書いてきましたが、私以外に神話性云々なんて言っている人はいない様ですし、勝手に神話化しているところもあるので、こういう見方をする人もいるんだなくらいの気持ちで読んで下さい。

ということで、追悼というと大げさになりますが、今日はコリーヌ・デイの撮影したファッションフォトをまとめてポストしたいと思います。


Magazine: The Face #22 - The 3rd Summer of Love
Issue: July 1990
Title: The Daisy Age
Photographer: Corinne Day
Model: Kate Moss
Styling: Melanie Ward
Make-up: Shiralee Law
Hair: Drew Jarrett


Corinne Day
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