Michael Parkes 02
Michael Parkes (マイケル・パークス)
1944年アメリカ生まれ。
以前ポストした Michael Parkes (マイケル・パークス) のエントリに、
文章を追加してしばらく経った頃に、大森望が文庫化のお誘いがあったという情報を公開してから一向に進展しないジョン・クロウリーの名作『エンジン・サマー "Engine Summer"』を、文庫化する気がねぇんなら、待ってるのもいい加減うんざりするし、読み返しちゃおかなと久しぶりに本棚から引っ張り出したことがあった。その時に、カバーの絵は誰のものを使っていたのか確認してみたところ、The Magician's Daughter 1980 by Michael Parkes とあるではないか。ウィリアム・コツウィンクル (William Kotzwinkle) の 『ファタ・モルガーナ 幻影の王国 "Fata Morgana"』 に使われていた "Water Music" を見付けた時にも思ったのだが、気が付かなかっただけで、Michael Parkes (マイケル・パークス) とのお付き合いも随分長いものだったのだ。
ということで、1980年の作品 "Magician's Daughter" を追加しておく。
という文章を一週間前に追加したばかりだったのだが、サンリオSF文庫スレを久しぶりに覘くと、
719 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/09/04(木) 17:36:55 ID: □
大森の日記によると遂にエンジン・サマーが復刊(やっとだよ)
扶桑社文庫で10月か11月
というレスが!!
でもまだ信じられない。
で、これまた久しぶりに大森望のサイト nozomi Ohmori SF page (since Mar.31 1995) を覘く。
年明けに入稿したジョン・クロウリー『エンジン・サマー』改訳版は、2カ月前に初校ゲラが出て、現在、校正作業中。10月か11月には扶桑社ミステリーから文庫判で刊行の予定。読み返すたびに傑作だなあと思うんだけど、翻訳がなかなかそのレベルに追いつかない。今回、テキストファイルにもどって2年がかりで徹底的に手を入れたので、福武書店版よりはかなり精度が向上しているはず。既読の方も未読の方も乞うご期待。
ウッヒョーッ!!!!マジじゃねぇかヨォ~、ウレピ~。
だけどさぁ、言いたかないんだけどね、「2年がかりで徹底的に手を入れた」 なんて偉そうに書いてるが、扶桑社から文庫化の問い合わせがあったのって、その2、3年前だっただろ、確か、スタート遅せぇんだよ、いつまで待たせんだよ、待ちくたびれちまったじゃねぇかヨ!!あああ、でもありがとう、ホント、感謝するですよ~、ありがとう、大森、ありがとう、扶桑社。
こうして、新たなエントリを起こすことが決定したでござる。
年末、書店で見かけなかった扶桑社ミステリー版の『エンジン・サマー』を年明けになってようやく一冊だけ新刊コーナーに埋もれているのを発見。なんとか購入できた。
遅くなったけど、Amazonから頂いてきた書影を追加しておく。
Michael Parkes
Wikipedia
Will I be removed from the net for this?
あ、扶桑社、この件では感謝するけど、お前にはひと言言っておきたいことがある。
チャールズ ウィルフォード (Charles Willeford) の "The Burnt Orange Heresy" を 『炎に消えた名画(アート)』 なんていう胸糞の悪くなるような邦題を付けやがりやがった事への恨み、今でも忘れてないからな。なんでそのまま 『バーントオレンジの異端』 にしなかったんだ?信じられん。
邦題を 『バーントオレンジの異端』 に変更し、スティーヴ エリクソン (Steve Erickson) の解説付きで再販するのであれば、許してやらんでもないが、それが無理なのは分かっている。だから、俺はお前を許さない。
そういえば、復刊といえば、かつてサンリオ文庫から出ていたマイクル・コーニイ (Michael Coney) の『ハローサマー、グッドバイ "Hello Summer, Goodbye"』 が山岸真の新訳で河出文庫から、アンナ・カヴァン (Anna Kavan) の 『氷 (Ice)』 が山田和子の改訳でバジリコからこの夏復刊された。これも大変めでたいことで、『ハローサマー、グッドバイ』 の方は買い直して積んでいる。何時か再読しよう。『氷 (Ice)』 は、お布施で買おうかとも思ったんだけど、手にとって感じたのは、ハードカバーが似合わない、カバーが好きになれない、ということ。めちくちゃ好きな小説だけに、どうも納得できずに買うのをパスしてしまった。『氷 (Ice)』 の凍てついたモノローグの世界って、wandering with the ghost に以前ポストした Bastien Pons (バスティアン・ポン) の作り出す世界を自分としてはイメージするので、いや逆だ、Bastien Pons (バスティアン・ポン) の作品をはじめて見た時、まず連想したのが、アンナ・カヴァン の 『氷』 だったので、それ以来、このイメージが固定してしまっている。あのエントリの文章は非常に短いものだが、実は 『氷』 のことを思い出しながら書いたものだった。
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