André Masson
彼女らのシーツのあいだに恋する女たちが
優しい胸や
ふくらはぎを南京虫に咬まれ
膝をひらき眠っている
夢を見ながら 彼女らの愛の家
未来の庭を立てている
ミシェル・レリス『癲癇』収録の「バルセロナの散策者」より
永遠の死こそ――身体と顔を蝕みながら――
切れぎれの心臓や 飛び散る眼や 切られた爪
こわれた罠の端など古くさい金めっきのはげたものごとが持つ
あの忘れられない魅力を あるひとびとに与えているのだ
ぼくは 形がくずれているものがみな好きだ
夜にまぎれておのれの逸脱をかくすため
ちょうど地面に落ちる熟した果実
ミシェル・レリス『癲癇』収録の「美しい」より
André Masson (André-Aimé-René Masson、Andre Masson、アンドレ・マッソン、アンドレ・マソン)
1896年1月4日フランスの北部のピカルディ地域圏 (Picardie) のオワーズ県 (Oise) 南部に位置する Balagny-sur-Thérain で生まれ、ベルギー (Belgium) 育ち。1987年10月28日、91歳で死去。
キュビズムから出発し、シュルレアリスムへも参加したフランスの画家。
同じくシュルレアリスムに参加したミシェル・レリスは親友である。レリスには、「アンドレ・マソン」 というタイトルの詩があるのだが、その詩を書くに当たってレリスがイメージしていたのは、今回ポストしたジュクジュクと熟れた女のエロティシズム系のものとはまた別だと思われるので、その詩が収録されている 『癲癇』 から、今回ポストした作品に合っていそうな詩を部分引用してみた。
Wikipedia
Tate Collection | André Masson
Ciudad de la pintura - La mayor pinacoteca virtual
The Athenaeum - Displaying artworks for Andre Masson
EmbARK Web Kiosk
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