Saturday, February 28, 2009

Anke Merzbach






Anke Merzbach (アンケ・メルツバッハ)
ドイツ在住の写真家。

ドイツだなあと感じるのは、ドイツ在住だと知ったからかもしれないが、重厚感のある懐かしくもエクスペリメンタルな、奇妙で幻想的なイメージはやはりドイツっぽいなあ。どことなく表現主義的な匂いが感じられるからだろうか?とはいえ、デジタル技術の進歩でこういった作風は、ロシアや東欧を始め、世界各国で盛んに行われているので、そういった作品を複数並べられて、さあどこの国のアーティストだと思う?と問われても当てられる自信はまったくない。

Bildmacherin - Anke Merzbachs Fotokunst
Flickr: Anke Merzbach's Photostream
Fotos: Anke M. - fotocommunity
- Anke Merzbach

Karin Bubaš





Karin Bubaš (Karin Bubas、カリン・ババズ)
1976年カナダのブリティッシュコロンビア州 (Province of British Columbia、Province de Colombie-Britannique、B.C.) のバラード入江の北岸に位置するノースバンクーバー市 (North Vancouver) 生まれの写真家。現在はバンクーバーに拠点を置いて活動している。

Karin Bubaš の撮影する写真には物語的なものが感じられる。実際緩やかな物語の枠組みのようなものはある様なのだが、何か明白なストーリーに沿って撮影しているのではないらしい。神話や寓話や伝説、更には映画に演劇などを参照に作品のイメージを作っているとのこと。
ポストした作品は、"Studies in Landscapes and Wardrobe" シリーズ中のもので、タイトルは "Woman In Fog"、"Woman on Burnt Hillside"、"Woman In Redwood Forest"、"Woman on Bench"。2枚目が2007年に撮影された作品で、それ以外の3点は2006年に制作されたもの。
この"Studies in Landscapes and Wardrobe" シリーズは、アルフレッド・ヒッチコック (Alfred Hitchcock) とミケランジェロ・アントニオーニ (Michelangelo Antonioni) の映画からインスピレーションを得て撮影されたもので、ロケーションは地元のバンクーバー、撮影に当たっては女性のコスチュームの選択には特に気を使ったという。


Karin Bubaš - Portfolio
MONTE CLARK GALLERY - KARIN BUBAS - IMAGES

Nikos Vardakastanis 02





Nikos Vardakastanis (ニコス・)
ギリシャ語表記だと Νίκος Βαρδακαστάνης になるのかな?
ギリシャ (Ελλάς (Ellás、エラス)、Ελλάδα (Elláda、エラザ)、Greece) の首都アテネ (Αθήνα、Athena) 在住のフォトグラファ。

少し前のことになるのだが、Nikos Vardakastanis ご本人からメールが二通届いた。ブログの URL が一つずつ記されている超シンプルな内容のメールである。ブログが二つに分けられているということは、それぞれに違ったテーマがあるのだろう。どうテーマ分けされているのかは不明。とりあえず、両ブログから粗方画像を DL させてもらったので、その中から四点ポストしてみたい。

slightly out
the story behind the pictures

Patricia Thoma





Patricia Thoma (パトリシア・トーマ)
ドイツ (Deutschland、Germany、ドイチュラント) のベルリン (Berlin) のクロイツベルク地区 (Ortsteil Kreuzberg) にある Nostitzstraße (Nostitzstrasse) という通りに住んでいるアーティスト。

ツボに嵌ったのか、妙に好き。

Patricia Thoma - Künstlerin Berlin
Patricia Thoma English

John Brophy




John Brophy (ジョン・ブロフィ)
1963年ミズーリ州 (Missouri) 東部のセントルイス (St.Louis) 生まれの画家。

中世の絵画、象徴主義絵画、シュルレアリスムなどの西洋美術と丸尾末広、花輪和一、山本タカトといった日本の漫画家、イラストレーターの作品をミックスした感じの作風といったところかな。
1996年に日本でも東京都美術館で個展かグループ展のどちらかが開催されている。

ポストした作品のタイトルは、"Princess Minky Momo"、"The Barometric Front"、"Madonna And Horsefly"。
え~と、Princess Minky Momo?
これは、そのぉ、いわゆるアニメのミンキー・モモでござんすか?

John Brophy

Karena Karras





Karena Karras (カリーナ・カラス)
シカゴ (Chicago) のハンボルト・パーク () 周辺のディビジョン・ストリート (Division Street) やカリフォルニア・アベニュー (California Ave) 周辺で育った画家。
4歳で絵やドローイングを描き始めたそうで、幼い頃の記憶として残っているのは、古いシカゴオールウェイズ、家屋、赤いレンガとセメントとそれに対する様に青々とした近くの公園の緑樹や池だという。

神話、心理学、哲学、形而上学、錬金術、そして夢の国に関する書籍を読むのに多くの時間を費やしているそうで、それは、自分の描く絵を通して精神の奥にひそんでいる超自然的な部分を明らかにしようとする作業に必要なことだからだろう。作品におけるイメージの多くは、完成したイメージとして自分の心に現れるか、シュルレアリストのマックス・エルンストが活用していた 「デカルコマニー」 という古い技法によって生み出されたものである。また、メタモルフォージスが作品において大きな役割を果たしているとのこと。そのことについては、作品をご覧頂ければお分かりになるだろう。

ポストしたのは "Swan Song"、"Ostrich Dream"、"Deluge Elemental Water"、"Eclipse" の4点。
作中に鳥が溢れているのが特徴的。
女性シュルレアリスト、女性幻想画家として一緒に語られることの多いレオノール・フィニ (Leonor Fini)、レメディオス・バロ (Remedios Varo)、レオノーラ・キャリントン (Leonora Carringtonレオノーラ・カリントン)の3人からの影響が感じられる作風といったところだろうか。

Paintings by Karena A. Karras
Karena A Karras - beinArt Surreal Art Collective
Karena Karras :: Saatchi Online - Show your art to the world

Tuesday, February 24, 2009

Alexis Mackenzie






Alexis Mackenzie (アレクシス・マッケンジー)
ミシガン州 (Michigan) ワシュテナウ郡 (Washtenaw County) の郡庁所在地アナーバー (Ann Arbor) 生まれ、サンフランシスコ (San Francisco) 在住。

Dabora Galleryで開催される展示会に参加するアーティストの中で、先にポストしたKaty HoranとこのAlexis Mackenzie、そして情報や作品があまり見当たらないLynda Mahanは、今回初めて知ったアーティストだった。その中で特に気に入ったのがこのAlexis Mackenzie(アレクシス・マッケンジー)。
ネイチャーアートやボタニカルアートをコラージュしたようなシュルレアルな作品ってのに弱いんだよ、オイラは。それに、ヴィクトリア朝期っぽい女性や少女のイラストにも弱いときているので、好きにならずにはいられない作風ですな。
"Everything is collaged by hand, no digital magic."っていう頑固さもいいね。

ポストしたのは"heather series iii"、"Compost"、"fungi fashion"、"stellar"、"Moonlit"の五点


alexis anne mackenzie
Flickr: alexisanne's Photostream
Fecal Face - Alexis Mackenzie Interview
alexis mackenzie : the beholder - a marketplace for artists

Thomas Straub





Thomas Straub (トーマス・シュトラウプ、トマス・シュトラウプ)
ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州 (Land Baden-Württemberg) シュヴェービッシュ・ハル郡 (Landkreis Schwäbisch Hall) にある地方都市ランゲンブルク (Langenburg) で生まれ、現在パリ (Paris) で活動しているフォトグラファ。

ドイツ出身なのか。このヘンテコな感覚はフランス人だろうなと思っていたのでちょっと意外。

Thomas Straub
EYEMADE REPRESENTS THOMAS STRAUB \ BEAUTY

Albert Giordan


Albert Giordan (アルバート・ジオルダン)
1949年フランス南部のニース (Nice) 生まれのフォトグラファ。
国立装飾美術学校 (Ecole Nationale des Arts Décoratifs) で建築について学ぶ。80年代は主に静物写真を撮影していた。
2000年以降はパリ、ロンドン、ニューヨークで撮影活動をしている。

なんてことないショットなんだけど、なんか好きだな、コレ。

Albert GIORDAN
EYEMADE REPRESENTS ALBERT GIORDAN \ BEAUTY

Sarah McColgan




Sarah McColgan (サラ・マッコルガン、サラ・マコルガン)
ニューヨークを拠点に活動しているエディトリアル、商業フォトグラファ。
主にファッション、ビューティー、ポートレートのフィールドで活躍している。

2枚目のような、黒いレース越しに撮影された女性の顔を見るとついエドワード・スタイケン (Edward Steichen) の撮影したグロリア・スワンソン (Gloria Swanson) のポートレートを思い出してしまう。

ImageGallery

DAVOLO



DAVOLO ()
パリ生まれ、スイス育ち。現在は、レマン湖南西岸の都市ジュネーヴ (Genève、Genf、Ginevra、Genevra、Geneva) を拠点にして世界各地で活躍しているフォトグラファ。

DAVOLO は自分の仕事について、次のように説明している。

No stranger to the creation of images at both ends of the sweet to sour and straightforward to highly sensitive scales, i have created a characteristic world made up of a combination of abrasive peeks and the charm which can be found in bitterness and sweetness.
My style is without concessions, a tasty cocktail at the service of beauty and fashion.

センシティブな、そしてビター且つスイートな、独特で魅力的な世界を作り出す、そういうことに関して私は譲歩しないよ、みたいなことを言っているんだと思うけど、読み間違えてるかもしれない。

1枚目は初めて見てからかなりになるけど、未だに初見の頃のインパクトが薄れていない。すごくシンプルなんだけどなあ。まあそういうもんだよね、印象に残る作品って。

.:: Davolo Studio - Photographe Publicité Mode Luxe Beauté ::.
ModelMayhem.com - DAVOLO - Photographer - GENEVA,

Lori Field




Lori Field (ロリー・フィールド、ロリ・フィールド)
ニュージャージー (New Jersey) 在住のアーティスト。

久しぶりにこの人の作品を見たんだけど、東洋とアフリカがミックスされた奇妙なサイケデリックワールドは相変わらず健在。なんとなく以前に比べてとっつき易くなった様な気がする。
オフィシャルサイトができたことを今まで知らなかったよ。

1枚目と2枚目は2008年の作品で、タイトルは"Pinky and The Brain"、"Saints, Warriors, Tigers, Lovers, Flowers"。三枚目の作品のタイトルは"Dipsomania"。

Lori Field Portfolios
MySpace
http://www.sitemason.com/page/e6eBUI

Katy Horan




Katy Horan (ケーティ・ホーラン)
1980年テキサス州 (Texas) ヒューストン (Houston) 生まれのイラストレーター。
住む場所を頻繁に変えているそうで、確かに現在在住の場所がオースチンになっていたり、ニューヨークのブルックリンになっていたりする。

ネイティブ・アメリカンのフォークロアや文化を基にした様な作品を描いている。また、シンメトリカルな構図が好きなのか、そういった傾向の作品が目立つ。

"When the Moon is Full"、"Moon Sapling"、"The Two of Us"の3点をポスト。

Education:
2003 BFA illustration, Rhode Island School of Design

main : the art of Katy Horan
katy*art

Chris Fortuna




Chris Fortuna (クリス・フォルトゥナ、クリス・フォルトゥーナ)
ボストン生まれのフォトグラファ。
写真を撮り始めたのはローティーンの頃。当時はヤシカで撮影していたという。
有名人やミュージシャンのポートレート、ファッションフォトなど。

この人の写真を3、4年断続的に見続けているが、出合った頃から順調にステップアップしているのが分かる。

サイトを見始めた頃には著名人のポートレートはなかったと記憶しているが、いつの頃からか徐々にそういったものも増えていき、例えば菊地凛子のポートレートなどを撮影している。たぶんアカデミー賞にノミネートされた頃のものだろう。

Chris Fortuna
photographs by chris fortuna
Passagen Hemsidor

Surat Jariyawattanavijit


Surat Jariyawattanavijit (スラー・ジャリアワタナウィチット、スラー・ジャリアワッタナウィチット)
フォトグラファ。
以前、タイ (เมืองไทย、Thailan) で活動しているスタイリスト、Kampol LikitkanjanakulがFlickrで公開している作品をポストしたことがあった。今回ポストしたSurat Jariyawattanavijitの撮影した作品も前にそこで拾ったもの。
ポストした作品のモデルが猫娘のコスプレっぽくてカワイイ。

Flickr: Search

Kirsten Deirup Exhibition Information - dogsbody - @ nicelle beauchene gallery



Kirsten Deirup (クリスティン・)
1980年生まれで、現在はニューヨークを拠点に活動している画家。
シュルレアルで奇妙な世界を描く。

以前書いたメモに「保存していたこの画像を元に他の作品を探してみたがほとんど見つからなかった。たまにこんな人がいるよね。」とある。実際、昔Dabora Galleryで拾った2枚目の他に画像を持っていなかった。過去に2、3度情報を漁ったことがあったけど成果がなく長いこと放置していた。先日お伝えしたPhantasmaphileのPam Grossmanがキュレーターを務める展示会の会場がDabora Galleryだったので、このKirsten Deirupのことを思い出し、久しぶりに検索。オフィシャルサイトができていることを知りビックリ。まさかオフィシャルサイトが存在するとは。
そこで見た最近の作品もまったく想像もしていなかった方向だった。こういう作品を描く人だったんだ。

現在個展が開催されているようなのでその情報もまとめておこう。
個展のタイトルは"dogsbody"。2009年2月14日から2009年3月22日にかけて、ニューヨークのnicelle beauchene galleryで開催されている。


Kirsten Deirup
dogsbody

february 14 - march 22, 2009


nicelle beauchene gallery
closest subway: f train to delancey
gallery hours:wednesday-sunday 12 - 6 pm
163 eldridge street, new york, ny 10002
telephone: 212.375.8043
info@nicellebeauchene.com
http://www.nicellebeauchene.com/

ポストしたのは"Jewelry"と"Untitled"の2点。

KIRSTEN DEIRUP
nicelle beauchene gallery
Kirsten Deirup