山川 秀峰 (Shuho Yamakawa)
山川 秀峰 (Shuho Yamakawa、本名は、山川嘉雄)
1898年(明治31年)4月3日京都生まれ、1944年 (昭和19年) 12月29日没。
3歳の時父に伴われて上京。15歳の頃池上秀畝の門下生となり、絵を習い始める。続いて1912年 (明治45年/大正元年)、鏑木清方に師事。1919年 (大正8年)、21歳の時に開催された第1回帝展に 「振袖物語」 で入選した。その後も、1928年 (昭和3年) 第9回帝展に 「安倍野」 が、1930年 (昭和5年) 第11回帝展に 「大谷武子姫」 がそれぞれ特選を果たす。
1933年 (昭和8年)、品川に転居し、画室を建てる。
当時、山川秀峰は、伊東深水 (この人の絵も好きだ)、寺島紫明と共に、清方門下三羽烏と呼ばれた。1939年 (昭和14年) には、その伊東深水たちと共に青衿会を設立した。
門人に志村立美がいる。「きいちのぬりえ」 で有名な蔦谷喜一は山川秀峰に憧れて画家となった。
作家の山川方夫は息子、って、えぇーそうなの?
「愛のごとく」 を何度読み返したことか。ということで、講談社文芸文庫の 『愛のごとく』 の巻末にある年譜から Wikipedia のコピペだった文章を補強。
ポストした作品の1枚目は、1936年に制作された四曲一隻の屏風絵で、タイトルを 『三人の姉妹』 という。日立製作所創立の基盤となった久原鉱業所 (日立銅山) や久原財閥の総帥だった久原房之助の3人の令嬢を描いた作品になる。現在はホノルル美術館に収蔵されている。
この作品を展示したのが 「大正シック」 という展示会なので、あながち的外れな印象でもないのかもしれないが、この 「三人の姉妹」 のモダンで洗練された佇まいには、アール・デコの残響があるのではないだろうか。George Barbier (ジョルジュ・バルビエ) の "Au Revoir" という作品や先程ポストした "Les Belles Sauvagettes de 1920" などと並べてみるとそんな印象を持つ。
検索してみると、この作品から、繁栄していた久原家の経済的象徴を読み取る方 (Bessitsu) や、成瀬巳喜男が1935年に撮った 『乙女ごころ三人姉妹』 からの影響をみる方 (しっぷ・あほうい!) などいて面白い。
ポストしたもう一点は、「婦女四題 "Women in Four Settings"」 という木版画シリーズの中で最もモダンな 「秋 "Autumn"」 という作品。キモノを着た女性を落ち着いた日本的な色彩で描き、キモノの柄にスペード、ハート、ダイヤ、クラブといったトランプのスート柄をあしらうモダンさが素晴らしい。山川秀峰の作品で最初に目にしたのがこの作品だった。
Wikipedia
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