たつき川 樹 (Tatukigawa Ituki)

たつき川 樹 (Tatukigawa Ituki)
1979年福島県生まれ。
illustrator。
テーマは？との問いにたつき川樹は、
｢人物。人体への装飾を通して、人の持つ複雑怪奇な俗性を現せれば…と思います。｣
と答えている。
過剰な装飾をもって聖性の方へ突き抜けていくのではなく、俗性に拘ると言っているところが面白い。
たつき川樹の作品の特にモノクロの作品と drawing を見た時、まず最初に思い浮かべたのが宮西計三 (Keizo Miyanishi) のことだった。
過剰ではあるが選び抜かれた線でシャープに流麗に生成変化していく宮西計三の漫画には聖性と俗性のあわいを突き抜けどこか別次元へいってしまった魅力があり、たつき川樹はそういった作品に魅せられ、その影響の下に作品を描き始めたのだろうと思っていた。
そこで、作品の使用許可を求めたときに思い切って宮西計三のことを尋ねてみた。
その答えは予想に反し、宮西計三についてこの質問を受けるまで知らなかったといったものだった。
もちろん宮西計三の先達にはあの Hans Bellmer (ハンス・ベルメール) を始め多くの芸術家がいる。
例えば今回ポストした Aubrey Beardsley (オーブリー・ビアズリー) や Harry Clarke (ハリー・クラーク)、Franz von Bayros (フランツ・フォン・バイロス) といった作家たちからの影響かなとも考えた。
ちなみに、たつき川樹は好きなアーティストとして、Gustav Klimt (グスタフ・クリムト) と Alfons Mucha (アルフォンス・ミュシャ) の名前を挙げている。
あっ、少女マンガからの影響って線も無くは無いかな、などあれこれ考えるのは楽しい

Education:
2006 沖縄県立芸術大学　修了

最後に少し先のことになるが展示会が4月に予定されているようなので紹介しておこう。

「幻想の芸術展　京都」
会場: 同時代ギャラリー
会期： 2008年４月１日(月) ～ 2008年４月６日(土)
時間: 12:00 ～ 19:00 (日曜日は18:00まで)
〒604-8082　京都市中京区三条御幸町南東角
1928ビル１階　同時代ギャラリー　
Tel/Fax (075) 256-6155
http://www.dohjidai.com/

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