Giovanni Segantini
Giovanni Segantini (ジョバンニ・セガンティーニ)
1858年イタリア北部のオーストリア、スイスと国境を接したトレンティーノ=アルト・アディジェ州(Trentino-Alto Adige)の南にある小さな町アルコ(Arco)で生まれた。
非常に貧しい家庭だったらしく、1865年、母親の死後、父親はジョバンニをミラノに連れて行き、ジョバンニの母親違いの姉の忠告どおり、置き去りにしてしまう。
ジョバンニは1870年までミラノの街中で放浪生活を余儀なくされ、時にはその境遇から脱するためにフランスへ逃げようと試みたりするが、結局警察に保護され、Marchiondiという感化院に入れられてしまう。一度は脱走を試みたものの、1873年までそこ過ごすことになった。
少々脱線するが、このMarchiondi、第二次世界大戦で破壊され、戦後別の場所でMarchiondi Spagliardiとして再建されることになった。この建築物の設計に携わったのは、建築家のVittoriano Viganòで、そのモダンな佇まいは結構カッコイイ。
1873年、母違いの兄ナポレオン(つまりは、ジョバンニを置き去りにしようと忠告した姉の兄)が迎えに来たことにより、Marchiondiから自由となる。ナポレオンはフォトラボでの仕事でアシスタントを必要としていたため、1874年までその手伝いをして過ごす。
ナポレオンのアドバイスもあり、1875年にミラノのL'Accademia di Belle Arti di Brera(Academy of Fine Arts of Brera、国立アカデミアブレラ美術学院、ブレラ国立美術学院、ブレラ美術学院、イタリア国立ブレラ美術学校、ブレラアカデミア美術学校、イタリア国立美術学院ブレラ、と一応調べたので並べておくが、こういった表記は統一してもらえないものなのだろうか)に入学し、1879年までこのアカデミーで学んだ。この間、Marchiondiで絵を描いていた装飾のアルチザンであるルイス・テッタマンツィの元で働き、生活費を稼いでいた。
以下、画家としてのキャリアがスタートしていくのだが、ジョバンニ・セガンティーニって、ここ日本では熱心なファンが多いみたいで(というわりにWikipediaに項目がないんだけど。ちなみにイタリアとドイツのWikipediaを見比べてみると、ドイツが意地を張るように、違うイメージを使用して、イタリアより長い項目を仕上げている。まあ、書いた人が単に好きだったというの正解かも知れないが、穿った見方をしたいじゃない?)、充実したBioが検索ですぐ見付かるから、イマイチこのBioを続けて書いていく気が起きない。このまま尻切れ蜻蛉にしちゃおかなぁという気分。
ということで、色々短縮。
スイスのグラウビュンデン州(Kanton Graubünden、Canton dui Grigioni、Chantun Grischun、Canton of Grisons)東部のエンガディン地方(Engadin、Engadine)に移り住んだジョバンニ・セガンティーニは、アルプスの自然の中で、その風景やそこに暮らす人々を描き続けた。
スタイルは、自然主義(?)から始まり、点画を取り入れた技法で自然を描き、晩年は象徴主義的作品を描くに至った、ということになるのだろう。
オーストリアのシャーフベルク山(Schafberg)まで出かけ作品を制作していたが、1899年9月28日、製作中に倒れ、41歳で帰らぬ人となった。死因は急性腹膜炎であったという。
ジョバンニ・セガンティーニの代表作というと、アルプス三連画(Trittico delle Alpi)の"La Vita"、"La Natura"、"La Morte"ということになるらしく、この連作の邦題は二種類存在する。『生』、『自然』、『死』と『生成』、『存在』、『消滅』。検索の結果、前者がやや優勢。
また、Wikipediaのジョバンニ・セガンティーニの項目をイタリア語から自動翻訳にかけたら、次のような結果が得られたので、ついでに紹介しておこう。
Trittico delle Alpi: Vita - トリプティクアルプス: ライフ
Trittico delle Alpi: Natura - トリプティクアルプス: 自然
Trittico delle Alpi: Morte - トリプティクアルプス: DEATH NOTE - デスノート -
さすがGoogle先生、デキが違う。
今後この三連画の邦題は、『ライフ』、『自然』、『DEATH NOTE - デスノート -』となります。
Wikipedia
History of Art: Giovanni Segantini
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