Michael Sokolis (マイケル・ソコリス)
LA のベニス (Venice) 在住。
アーバンランドスケープペインターと自らを規定している。
Michael Sokolis は、
"the vast urban sprawl of Los Angeles contains its own unique brand of symbols and the visual impact of our diverse local scenery has had a profound effect on my ideas and on my painting."
つまり、自らが暮らす LA の広大なスプロール現象に含まれる都市自身のシンボルのユニークなブランド (自分で訳しておいて意味分かりません。多分誤訳) とさまざまな地域の風景の視覚的インパクトからは、作品を制作する上で大きな影響を受けたということらしい。
で、スプロール現象、つまりアーバンスプロール (urban sprawl) とは何かっていうと、都市が発展し拡大していく場合、普通郊外に向かって拡がってゆくのだけど、そのとき計画に沿わず無秩序な発展と拡大をする現象のこと。
日本で都市というと高層ビルが密集して立ち並ぶ過密した風景を思い浮かべるけど、 LA ってそういった印象がまったくなかった。確かにダウンタウンには高層ビル群があり、夜、そこに月かかったときはとてもきれいではあったのだけど、LA という都市については、のっぺりとだらしなく拡がっているといった印象ばかりで、ひと月近く滞在しても街の顔が鮮明に像を結ばないところがあったなぁ。
話はそれるけど、誰にだって出合いを憶えている言葉のひとつやふたつあるだろう。ボクにとってスプロールって言葉がそれに当たる。初めて接したのは、ウィリアム・ギブスンの 『ニューロマンサー』 を読んだときのことだった。
《スプロール》調の声。《スプロール》調の冗談だ。
都市の景観については、
"I used to see some of these same sights daily; they were part of my visual vocabulary."
「私は、毎日こういった同じ光景を見たものです、それらは私の視覚的語彙の一部でした。」 と語っているように、2005年頃までは絵の主題は都市そのものだったといっていいだろう。しかし、徐々に風景の一部であった、あるいはほとんど登場することのなかった人が前景へ現れてくる。ポストしたのはそういった変化後の作品の中から選んだ。
タイトルは、"Phoneline Tightrope"、"Neighborhood Nocturne"、"Billboard Balancing Act"、"Genuine"。
2枚目などは、Philip-Lorca diCorcia (フィリップ=ロルカ・デコルシア) についてのエントリで名前の出てきた
Gregory Crewdson (グレゴリ-・クリュードソン) の作品が思い浮かぶ。
Education:
California State College at Long Beach
《参考》
traveling with the ghost: Gregory CrewdsonindexNew WorkKlaudia Marr Gallery Santa Fe: Artists/Michael SokolisMICHAEL SOKOLIS - Contemporary Portraitist & Urban Landscape Painter