Martin Parr 01
Martin Parr (マーティン・パー)
1952年5月23日イギリス、サリー州 (Surrey) エプソン (Epsom) 生まれのドキュメンタリフォトグラファで、マグナムの会員である。写真集の収集家としても知られており、そのコレクションの展示会も開催された。
10代の頃からアマチュア写真家であった祖父から写真の手ほどきを受けていたこともあり、13、14歳の頃には写真家を志していたという。
『写真のエッセンス―プロフェッショナル28人が語る写真作法 "Image Makers, Image Takers: The Essential Guide to Photography"』 という、ジャーナリストで批評家でもあるアン= セリーヌ・イエガー (Anne‐Celine Jaeger) が総勢28人の写真家やキュレーター、編集者などへインタビューしたものをまとめた本が去年の春頃翻訳された。この中には Martin Parr (マーティン・パー) へのインタビュも収録されている。インタビュの冒頭にある文章で、アン= セリーヌ・イエガーは、次のように書いている。
マーティン・パーの非凡なヴィジョンと社会的なドキュメンタリーに対するシニカルなアプローチは大論争を引きおこしただけではなく、現代の写真文化に大きな影響をもたらした。マーティン・パーは、色の使い方と、皮肉とウィットを込めて被写体にアプローチをしていく方法で有名になり、マス・ツーリズム、グローバル化、大量消費社会のようなテーマに焦点を合わせている。
以上、マーティン・パーについて簡潔にまとめているので引用させてもらった。
これまでに多くの写真集を出版しており、それらすべてを羅列するわけにいかないので、その中からいくつか紹介しておこう。
1986/98 The Last Resort, Promenade Press, UK/Dewi Lewis Publishing, UK
1989 The Cost of Living, Cornerhouse, UK
1993 Home and Abroad, Jonathan Cape, UK
1994 From A to B, BBC Books, UK
1995 Small World, Dewi Lewis Publishing, UK
1999 Flowers, Browns and Trebruk, UK
1999 Common Sense, Dewi Lewis Publishing, UK
2000 Think of England, Phaidon, UK
2002 Martin Parr, Phaidon, UK; Phaidon, France
2006 Signes des temps, Textuel, France
2006 The Photobook : A History, Vol II (with Gerry Badger), Phaidon, UK
代表作は、1986年に出版された "The Last Resort" になる。この写真集については、次のエントリにまとめておくので、興味のある方はどうぞ。
また、マーティン・パーは、ポストカードや写真集の熱心な収集家でもあり、そのコレクションを公開した展示会が開催されたり、コレクションをまとめた写真集が出版されていたりもする。
そのコレクターぶりについては、平凡社の方が更新しているブログ今日の平凡社: マーティン・パーの世界で触れているので、興味のある方はどうぞ。
さて、『写真のエッセンス』 について少しまとめておこう。買ったのは半年以上前なんだけど。
翻訳は、ピエ・ブックスから出版されており、登場する写真家やキュレーター、編集者などはこういった人たちになる。
フォトグラファでは、
Thomas Demand, William Eggleston, Boris Mikhailov, Stephen Shore, Mary Ellen Mark, Martin Parr, Eugene Richards, Sebastiáo Salgado, David LaChapelle, David Sims, Mario Sorrenti, Ellen von Unwerth, Tina Barney, Anton Corbijn, Rineke Dijkstra, Rankin, Charles Fréger, Naomi Harris, Alec Soth, Neil Stewart.
キュレーターや編集者では、
Camilla Brown, Katherine Hinds, Rudolf Kicken, Inka Graeve Ingelmann, Diane Dufour, Kathy Ryan, Gerhard Steidl, Dan Torres.
フォトグラファ20人の中では、Thomas Demand, Eugene Richards, Tina Barney, Neil Stewart については、まったく情報をもちあわせていない人たちだったが、それ以外は好きなフォトグラファばかりで、オレ様のために翻訳してくれたのか?と書店で目にしたときは抱きしめたくなった。ま、いくらオーバーリアクションで定評があるとはいえ、流石にその場で抱きしめはしなかったが。
翻訳者の小林美香さま、出版社のピエ・ブックスさま、ホント感謝しております。
Martin Parr
Wikipedia
Stephen Daiter Gallery
Martin Parr - Mobile phones
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