Wednesday, June 03, 2009

Dean Karr





Dean Karr (ディーン・カー)
1965年2月22日 シアトル 生まれ米国の写真家、PVディレクター。

ワシントン州立大学(Washington State University)でBFAを修得。ロサンゼルスへ移住し、パサデナのアート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(Art Center College of Design)に出席。
90年代の初め頃からロックシーに関わる仕事に携わるようになる。まず、ミュージシャンのポートレートやアルバムのカバーを手がけるようになり、次いでPVの撮影にも進出し、多くのPVを監督。注目されるようになったのは、1996年にマリリン・マンソンの"Sweet Dreams (Are Made of This)"のPVを手がけてからだろう。と、いかにもそのときの状況を知ってそうな書き方をしたが、個人的にこのカバーが好みじゃないので、PVを見たのは今回が初めてだったんだけど。

ある夏のひと月近くを仕事で訪れたロサンゼルスで過ごした。今回初めてマンソン版"Sweet Dreams (Are Made of This)"のPVを見て、その時のことを思い出した。仕事が一段落した後、仕事仲間とサンタモニカに海を見に行った。砂浜で自分達の周りをカモメが怖がりもしないで飛び回っている。テレビや映画で見たことある風景だよ、うわぁ、あの観覧車のある桟橋、これがアメリカだよなあ、なんてことを考えながらカモメをボーっとを眺めていると、近くの売店から大音量で流れていた音楽が、ユーリズミックスの"Sweet Dreams (Are Made of This)"に変わった。あの時の強烈な違和感。ここは舞台か?なんという異化効果作用!と驚く。あの曲が屋外で、しかもよりによって砂浜で流れたんだから、違和感があって当然だろ、というツッコミは有効だろう。しかし、この大陸には全然似合っていない。この曲がヒットした当時、アメリカ人は全く違和感なくこれを聞いていたのか?嘘だろ?と感じた違和感。そういったものがマンソンのカバーからは微塵も感じられない。あのカバーは大陸用にしつらえ直され、原曲の持つ違和感が巧妙に消されている。なんて感想を、この曲がカバーされて15年近くたってからこんなところで言っても意味ないよね。


ポストした1枚目が元々ボクの手元にあった画像なんだけど、今回見つけた2枚目は焼き方とサイズが違っていた。こういったバージョン違いはつい並べたくなってしまう。

DEAN KARR Photographer/Director
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2 comments:

fumi_o said...

こんにちは。一枚目の写真、かなり好みです。良いですね-。
マリマンは、「え。こんなのもカバーしているの?」っていうくらいカバー曲出してますが(選曲は良いのだけど)、今までピンと来たのがないのですよ。何故か。

cha cha 2000 said...

ども。

マリマンって言うですね、初めて知りました。んで、そのマリマンについては、ボクがそれに近いような音を聴かなくなっちゃったんで、最近はどんな曲をやっているのか知らないんですよ。
それよりもなによりも、アメリカにはマリマンを切実なものとして聴いている層ってのが存在するものなんですかね?
ボクなんかは最近で言うとDMC的な存在としてしか見ることができなかったりするんですけど。でも、これが一般的ですよね?違うのかな?

あ、微妙なことをこれ以上書いてしまう前に切り上げます^^;