Trevor Brown Exhibition Information 夜想 ヴィクトリアン展 パート１

Trevor Brown (トレヴァー・ブラウン)
ロンドン出身で1993年以降日本に活動の場を移して創作活動をしている。
日本のサブカルチャやアングラカルチャからの影響が濃いフェティッシュでグロテスクなエロティシズムが充溢した作品を作り続けているが、1959年生まれで、先程ポストしたマーク・ライデンより5歳年上である。Wikipedia によるとしばしば両者は比較されるという。 ｢Trevor Brown Mark Ryden｣ で検索してみると、両者を比較することに憤りを覚える方もいるということが分かって面白い。
両者とも爛熟した文化を背景にした国に生まれ育ったからこそ、その表現にたどり着いたという点は同じで、それがイギリスであったのかそれともアメリカであったのかで志向性が違っていったということなのではないだろうか。
だからボクは、トレヴァー・ブラウンの作品を見るとその性的志向性はイギリス人だよねぇと思い、マーク・ライデンの作品を見るとその秘教的・神秘学的な志向性はアメリカ人だよねぇと思うのだ。
大体、自国を捨て日本へ亡命 (みたいなものだと思う) しなければならなかったトレヴァー・ブラウンの屈折した作品と自国の中でその空想の中でいつまでも遊ぶことの出来るマーク・ライデンのライデンワンダーランドとでもいうべき作品では、たとえ作品にどこかしら似ている部分があったとしても、それぞれまったく違ったフィールドに属しているといっていいだろう。
そういう訳で、ボクの中ではトレヴァー・ブラウンの作品もマーク・ライデンの作品も対立し合うような存在ではないので、どちらの作品もそれぞれ別の意味で好きなのである。


トレヴァー・ブラウンも参加している展示会が現在開催されているので紹介しておこう。

夜想 ヴィクトリアン展 パート１
yaso#victorian EXHIBITION　Part.1

参加アーティスト:
トレヴァー・ブラウン／丸尾末広／山本タカト／七戸 優／秋山まほこ／高木由利子

夜想・ヴィクトリアン特集に描きおろされた作品＋新作が、
パラボリカ・ビスに集結。
華麗に、ダークに、そしてエキセントリックに甦る現代のヴィクトリアン。
双曲に重ね合わされた200年の時空が混淆する。
アーサー・コナン・ドイル旧蔵品などの心霊写真もお見逃しなく。


会期: 2008年11月1日［土］〜11月25日［火］
時間: 月〜金／13時〜20時　土日祝／12時〜19時
定休日: 水曜
入場料: 500円
展覧会 会場: parabolica bis［パラボリカ・ビス］
東京都台東区柳橋2・18・11
TEL: 03-5835-1180
http://www.2minus.com/


Parabolica-bis　AutumnEvents
豊崎由美＋ミルキィ・イソベ　トークショー
司会：今野裕一　
2008年11月7日［金］19時開演
1200円（展覧会入場料込）

黒色すみれ＋七戸優　トークショー
司会：今野裕一
2008年11月14日［金］19時開演
1200円（展覧会入場料込）

ご予約＆お問合せは
パラボリカ・ビス　（水曜休）
tel:03・5835・1180
メールでのご予約・お問合せ
http://www.yaso-peyotl.com/

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