Sunday, August 02, 2009

Su-en Wong - Painting -





Su-en Wong (スーエン・ウォン、それともス=アン・ウォン?)
1973年シンガポール生まれの画家。

まだ幼かった頃、最初に思い描いた夢はバレリーナになることだったという。それがピアニスト志望へと変わり、16歳の時に経験を積んでピアニストになることを夢見て渡米。しかし夢半ばで挫折し、絵を描き始めた。絵を描くことに向いていた様で、1997年、名門アート・インスティチュート・オブ・シカゴ(The Art Institute of Chicago)でMFAを取得。画家としてのキャリアを歩み始めた。
現在、アメリカを拠点に活動している。

Su-en Wongが描くのは主に思春期の少女たちである。そういった少女たちの内面を見据えた重い絵を描くのではなく、ポップな色彩を背景に団体をなして登場する。
その群れをなした少女たちはめいめいが勝手な行動をとっていることもあれば、同じ行動をとっていることもある。そして、少女たちの表情はみな豊かに描かれている。そう、表情は豊かなのだ。
しかし、みんな同一人物なのかってほど、ひとつの作品内に登場する少女たちの顔は似ている。描き分ける気がないのか、描き分けられないのか、それとも執拗に同じ少女を同一画面上に描いているのかが判断できない。
無個性で同じ行動をとると言われたかつての日本人は、海外からこんな風に見られていたんだろうか、と作品とは関係のないことをつい考えてしまった。
また、Su-en Wongの作品を見ていると、ユニフォームが好きだということ、そのユニフォームは大体夏服だということに気が付く。描かれた少女たちの顔がみな同じことと関係があるのかもしれない。

それ以外にも、シュリンカー少女たちを描いた作品があるが、そこではみんなが裸でゆったりとした集団生活をおくっている。この裸には西洋的なナチュリズムやヌーディズムとはまったく無関係で、面倒な思想的背景など微塵も感じられないところがいい。

作品とは関係ないのだが、ひとつお願いしたいのは、ポップアップしたウィンドウのレイアウトをもう少し何とかして頂きたいということだ。オイラのノートじゃ下に表示されるサムネが隠れてまったく見えないのですよ。ディスプレイの大きさによっては、ひとつの項目で作品が一点しか表示されないと思ってしまう人が出てくるので、何とかして頂きたい。

Su-en Wong
Su-en Wong

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